日本の陶器製兵器・陶器製手榴弾・陶器製地雷ほか・2冊/全日本軍装研究会/会員内部研究資料/陶器製手榴弾の兵器としての考察・宇治式爆弾 オンライン

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日本の陶器製兵器・陶器製手榴弾・陶器製地雷ほか・2冊/全日本軍装研究会/会員内部研究資料/陶器製手榴弾の兵器としての考察・宇治式爆弾

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日本の陶器製兵器・陶器製手榴弾・陶器製地雷ほか・2冊/全日本軍装研究会/会員内部研究資料/陶器製手榴弾の兵器としての考察・宇治式爆弾

平成23年 平成24年 111Pと140P 部数は少なそうです。資料用にもいかがでしょうか。


はじめに
陶製兵器は、一般に今次大戦中の金属不足により、金属製兵器の代用として開発されたものと して認識されている。その陶製薬匡や弾体の生産に関しては、特に信楽、有田、備前など、主要 なる生産地に於ける動向が一部研究者などによって纏められている。また、それらが出版物や 物館展示やメディアで取上げられる場合、一様に「大戦末期における物資不足の象徴」あるいは 「戦争の愚かさ、日本の無謀さの象徴」として位置付けられ、専ら“反戦平和運動の武器”となって いる感がある。そして、これら陶製兵器に対する関心の高さと裏腹に学術的と言える客観的研究 は十分にされてこなかった。 しかしながら近年、陶製兵器に関する学術的な研究がなされる動きが活発に に関しては萩谷茂行氏が「三式地雷薬氏の研究開発に関する考察」で陸軍技術研究所での研究開発と信楽での生産の実態について詳細に述べられ、その中でそもそも三式地雷は陶磁器の持つ非磁性という点に重きをおいて通常兵器として開発されたものであり、一部 用兵器という先入観とは程遠いもの、という注目すべき見解を示されている。

手榴弾に関しては萬野翔子氏が立命館大学文学部史学科の卒業論文において「陶器製王極製兵器の実相」(註2)として研究され、研究成果は『陶器製手榴弾弾体の考古学的研究」として立命館大学文学部より出版されている(註3)。

以上のように、陶器製兵器の研究は目下、「焼き物」としての研究が目立つ。しかしながら も陶製弾体や薬圧などは焼き物である以前に兵器として開発・生産されたものであり の研究を深め、本質を見極める事もまた同等に行われるべきである。筆者は、溶川み の研究(注5)に触発され、これまでに何度か陶器製兵器に関する文章を著してきた。

本書では、これらの中から特に陶器製手榴弾に関するものを加筆修正の上、再収録 発表以後の調査で判明したいくつかの事実などについても盛り込むことにした。

加えて、従来ほとんど知られてこなかった幕末の陶器製手榴弾に関する、浅川道夫先生の論考 を再録(註)させていただくとともに、所蔵されている貴重な関連史料の掲載をさせていただい た、草薙大輔氏にはかねてから議論のあった硫黄島撮影映像に関する問題を、軍装の話。 考察していただき、論考を寄稿していただいた。両氏に厚くお礼申し上げたい。

お探しの方、お好きな方いかがでしょうか。

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