有田焼 人間国宝 酒井田柿右衛門窯 「花鳥図七寸皿」 T901 オンライン

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ご覧頂きありがとうございます。 柿右衛門窯の真骨頂でもある花鳥図が、非常に繊細に描かれた七寸皿でございます。 ★寸法★ 直径21㎝ 有田泉山で白磁鉱が発見され、日本で初めて磁器の焼成に成功したのが、元和2年(1616年)頃といわれています。 寛永年間(1624年~1645年)頃、肥前長崎の港では中国明朝の色絵磁器が陸揚げされていましたが、有田でもこれを受け、色絵磁器の生産が待ち望まれるようになっていきました。 このような情勢下で酒井田喜三右衛門は伊万里の陶商 東島徳左衛門らの協力を得て日本で初めて赤絵磁器を完成。正保4年(1647年)頃のことでした。 その酒井田喜三右衛門が後の初代柿右衛門その人です。 その後、有田の磁器は急速な進歩をとげ中国の磁器にかわりオランダ東インド会社の手によって広くヨーロッパに紹介されます。 中でも柿右衛門の赤絵は特に賞賛され、18世紀になるとヨーロッパ各地の窯で「柿右衛門様式」の倣製品が数多く生産されました。 ドイツのマイセン窯、オランダのデルフト窯、フランスのシャンティー窯などの「柿右衛門写し」は現在でも世界中に残っています。 一方国内においても肥前鍋島藩をはじめ諸藩から城中の調度品や贈答品としての特別注文を受けていたことが、酒井田家に残る「御注文絵形」など一連の文献によって知ることができます。 初期の赤絵は、中国明朝の磁器を手本にして出発したため中国的な「花鳥図」、「鳳凰図」などの絵柄が多かったようですが、三、四代柿右衛門の頃から「鹿紅葉」、「粟鶉」、「波千鳥」、「秋草」、「松竹梅」などの日本画的な文様が定着し、柿右衛門独特の乳白色の素地(濁手素地)と相まってその美しさは高く評価され、いわゆる「柿右衛門様式」が確立されるのです。 こうして初代の赤絵創始から約370年もの間、柿右衛門の技術と精神は絶えることなく代々受け継がれ、現在の十五代柿右衛門へと継承されています。

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